フジテレビの恋愛バラエティの歴史

「恋愛バラエティ」というジャンルが一気に有名になったのは、フジテレビの深夜枠で放送されていた「あいのり」のヒット以降でしょう。
ですが、恋愛バラエティという番組内容は実はかなり前から存在していた形式でした。
おそらく日本のテレビ史上最も古い恋愛バラエティは1973~1985年にフジテレビ系列で放送されていた「パンチDEデート」でしょう。
パンチDEデートとはもともとは関西テレビが制作をした視聴者参加型のお見合いバラエティ番組で、恋人募集中の若者の希望者を募り、全く見知らぬ二人としてステージの左右で覆面お見合いをするという内容でした。
司会をしていたのは桂三枝と西川きよしで、番組冒頭で漫才を披露してからそのテンションを維持しつつ、カーテン越しに向かい合う二人の会話をとりもっていくというスタイルをとっていました。
年配の人にとってはかなりの人気番組で、当時これをパロディにしたネタも数多く登場していました。

パンチDEデートで人気が出てきた恋愛バラエティをより盛り上げたのが同じくフジ系列の「プロポーズ大作戦」でした。
こちらもパンチDEデートと同時期の1973~1985年に放送がされていましたが、こちらは全く知らない二人がその日始めてお見合いをするのではなく、一般参加者の一人が事前に「いつも見かける気になる人」をスタッフに教えて、それを番組が探してきて対面をするという方法がとられていました。
番組では、指名を受けたけれども出演を拒否したり、または最初の参加者からの情報が少なくて見つけることができなかったなどの理由で「ご対面」できないこともあり、それがリアリティがあるとして多くの視聴者の気持ちをつかみました。
その後も「ラブアタック」というかぐや姫形式に女性の無理難題を男性参加者がクリアすることで告白のチャンスを得られるという形式の番組が続けて制作がされました。

しかし、フジテレビの恋愛バラエティの中で最も成功した例と言えるのが「ねるとん紅鯨団」です。
こちらは現在30~40代の世代の人にとっては強烈な思い出に残るものでしょうが、冒頭や場面の切替時にはさまれる声優の皆口裕子の朗読による歯が浮くセリフや、当時人気急上昇中だったとんねるずの軽いノリの司会が受けて、当時は社会現象にまで発展するほとの大人気となりました。
それ以降は複数の男女が集まって順に告白をする方法を「ねるとんお見合いパーティ」として真似されるようにもなっています。