深夜枠から大発展した番組

バラエティに強いフジテレビですが、それは全国放送されるプライムタイムのものばかりであはりません。
子供を含む最も多くの視聴者が見るだろう時間帯からちょっと外れた、
深夜の時間帯にも非常におもしろバラエティ番組はたくさん作られてきました。
一般に深夜枠というと11:00以降のことをいいますが、
むしろフジテレビのバラエティの本領が発揮されているということもよくあります。
一般受けをせざるを得ないようなプライムタイム枠と違って、
比較的限られた年齢層の人だけが見るだろう時間帯では、
まだ時代が追いついていないような前衛的な表現方法をすることができるからです。
プライムタイムに流してしまったら抗議の電話がどっとくるのではないかと
予想されるような過激な表現も、深夜であれば割りとゆるい基準で流すことができます。

そんな前衛的なお笑いバラエティの元祖となっているのが、1988年にスタートした「夢で会えたら」です。
「夢で会えたら」は開始当初木曜深夜26:05~26:35という、
ほとんどの人が見ないと思われる時間帯で放映されていました。
ところが出演していたのはダウンタウン、ウッチャンナンチャン、清水ミチコ、野沢直子と、
その数年後にはドル箱となるような超有名芸人たちであったというので驚きです。
今となってはダウンタウンとウッチャンナンチャンが
普通に一緒にコントをしていたことがあったということすらなかなか想像もできませんでしたが、
この番組内においてはかなりアグレッシブなネタを披露していました。
夢で会えたらは、マイナーな時間帯で始まったにもかかわらず人気に火がついたことで、
1989年からは全国放送として土曜日深夜23:00~24:00という比較的見やすい時間へ移動しました。
驚くのは土曜日に移動になってから、深夜番組にもかかわらず
最高視聴率が20%を超えた回もあったということです。

番組終了後はダウンタウンとウッチャンナンチャンは別枠の看板番組を持つようになって行ったことから、
今では夢で会えたらは幻の番組のようになっています。
こういったのちに大化けするバラエティ番組もあるため、フジテレビは油断ができません。
しかし、木曜深夜の頃から番組を見ていた人は、
まさか数年後にここまで出演者が化けるとは誰も予想していなかったでしょうね。